ダイヤモンド(和名:金剛石):Diamond ―
屈折率:2.417 比重:3.52 成分:C(炭素) 硬度:10
主な産地:南アフリカ共和国 オーストラリア インドなど
その名は、万物最高の硬さから征服し難いという意味のギリシャ語、『アダマス(Adamas)』に由来しています。また『金剛』の名は、仏典から発せられており「硬い」意味を表しています。洋の東西を問わず、感じるものは一緒なのですね。
この地球には、これまでに約4000種類もの鉱物が発見されています。その中でいわゆる宝石学として認知されているのは、約150〜200種類です。さらにジュエリーとして実際に流通しているのは、その内僅か50〜60種類に限られてきます。 そしてダイヤモンドは、最も良く知られたポピュラーなジュエリーの一つでしょう。
鉱石を鑑別する時に比重の特性を利用して行う方法があります。3.5の比重液に試験石を入れその沈降速度を調べます。それがダイヤモンドの場合、液体中では殆ど静止した状態に見えます。しかし、これだけではそれがダイヤモンドであることの証明にはなりません。さらに色々な検査を重ねて初めてその鉱石がダイヤモンドであると鑑別することができるのです。
それではここで問題ですッ。ダイヤモンドを普通のカットでなく喜平の2面カットのように上下二つの平面にカットした場合、一体どのような輝きを見せるでしょうか?
1919年、イギリスの数学者トルコウスキ−が、後年有名になった世紀の大発明、『ブリリアントカット』を考案しました。ダイヤモンドが持つ光を曲げる力、即ち屈折率と反射率を考慮し数学的に最も効果的に 輝く形が考案されました。


ダイヤモンドの上半分(クラウン部分)から入射した光は、内部で屈折や反射を繰り返しながら、全て100%、再びクラウン部分から出て行くよう設計されています。これが 別名、『アイデアルカット』とも言われる所以なのですね。
もし、この割合とは違うダイヤモンドがあった場合、入射する光は僅かずつパビリオン側から漏れて行き、完全な光の還元には至らず結果としてあまり輝かないダイヤモンドになるでしょう。
ダイヤモンド内部から出て行く光のうち、テーブル部分から出るものを、ブリリアンシー(Brilliancy:白色光)、クラウン部分の各ファセットから出る光を、ディスパージョン(Dispersion:分散光)と言います。


ブリリアントカットには、クラウン、パビリオンおよびキュレットの1面を加えて 全部で58面のファセットで構成されているます。そしてその形状(ラウンド、オーバル、ハート、ペアー、マーキスなど)に拘らず、側面から見た形は全て上記に定めた角度の割合でカットされています。