私たち人類はこれまでにどれだけの金(ゴールド)を発掘してきたのでしょうか。
統計によるとその量は約14万トンに及ぶそうです。そう聞いても、ちょっとピンと来ないですが、50メートルプールに例えると3杯分になるそうです。私個人的には膨大な量と感じますが、地球規模的にはそれでも希少な物質ですね。
そして他の金属と比較すると、その大部分を消滅させることなく保有又は埋蔵、あるいはリサイクルなどをしているのだそうです。
埋蔵と聞いて『ピンッ』と来るのは、テレビでもお馴染みの徳川幕府の埋蔵金ですね。一体どこに埋まっているのでしょうかね?思いを馳せるだけでロマンが沸いてきます。
その昔、中世ヨーロッパや、古代中国では数々の錬金術師が出てきて一攫千金を狙おうと試みましたが、何れもことごとく失敗に及んでしまいました。それもそのはず、金は地球上では決して合成できない重たい元素(Au:原子量196)なのですから。
それでは、もっと大きな規模で埋蔵『金』を考えてみましょう。地球に埋もれている膨大な量の『金』はいったい誰が埋めたのでしょうか。・・・決して、徳川幕府ではありませんョ^^;
一説によるとそれを埋めたのは、どうやら宇宙現象の成せる業のようです。その起源は、宇宙誕生にまで遡ります。宇宙の成長過程で、想像を絶するような化学反応が繰り返され続けていました。巨大な星がその生命を終えるとき、その巨体は限りなく中心部に収縮され、計り知れない密度の中で原子間に凄まじい化学反応を誘発し、遂に『金』のような重たい元素を生成するようになりました。
やがてその星も、自分の重力に耐え切れず爆発してしまいますが、生成された物質は宇宙の塵として遠い彼方まで彷徨っていきます。そして地球の誕生と呼応するように飛来してきた『金』鉱石は、どろどろに解けている地球に取込まれていったのですね。こうして、『金』を掘り当てる素地が出来上がったわけです。
このように考えると、未採掘の量はあるにせよ、この地球にある今以上の量は増えないわけですから、私たちは後世のためにも『金』やその他の貴重な資源を大切にしなくてはいけないなという思いに辿り付くことになりますね。
冒頭に述べたように、人類は現在も歴史的に経済や政治と絡みながら、『金』を大切にしてきています。そしてそれはその生い立ちの背景ともピッタリ符合しそうですね。
最近ではジュエリーの世界でも、デザインを作り変えるリフォームや、古いリングなどの地金(じがね:金やプラチナなどの貴金属の総称)を買取るリサイクルによって、『金』を含む貴金属を大切にする動きが増えてきているようです。