.
 ■ 白木山(しらきやま)          標高 889.8m 2003年1月26日 曇りのち雪、雨
やまのトップページへ戻る

 


白木山頂上に降る雪
line
昨日のテレビによると、九州から中国地方にかけて今日は朝方から、雨になる予報だった。朝起きて、空を見上げるとまだ薄曇程度だ。午前中ぐらいならまだ大丈夫だと判断し、いそいそと身支度をして出かけることにした。

今日の目的地は、広島県のほぼ中央部に位置する、白木山だ。この辺りは、まだ雪も降り積もっておらず、ノーマルタイヤで充分行けるところだ。

近くには『深川の湯』というお風呂もあり今日は久しぶりに湯にも浸かって帰ろうと楽しみにしている。

さすが、人気のある山だ。朝10時前に到着するともう既に何台もの車が列を成していた。これらは全部登山客だ。
line
上の写真で後方車列の上辺りに見えるのが『JR白木山駅』だが、この山には、幾つかの登山ルートがあり今日は白木山駅ルートを選んだ。ここは、県内屈指の厳しいルートとしても知られている。

途中で多くの方々とすれ違ったが、私を除いて、皆さんこの厳しい勾配を楽しむ?のが目的なのだろう。

登山道の下に見える案内に何が書かれてあるかご存知だろうか。実は、ここには昨年の夏に一度来たが、この掲示を読んで迷うことなく引き返した経緯があった。今の時期は、たぶんお休み中だろうと勝手に判断しリベンジに来た次第だ。

『・・・9合目付近でクマを目撃したとの情報がありました。 山に入られる方は十分ご注意下さい。・・・平成14年5月』  こわ〜〜
line
登山口から、いきなり急勾配に見舞われた。このような階段がお膳立てされている山は要注意だ。きっとあとで何かある。(私もずいぶん人間が捻くれたものだ。)

標高差810mだが、か・な・りの急勾配であることは膝の上がり具合で分かる。しばらくは、ずっとこのような調子だった。

とても写真を撮る余裕などなかった。おまけに、このような階段も直ぐに終わり、3合目から4合目付近からは岩がごろごろした、只々坂道があるのみだった。

『どうしよう、誰も見ていないからここらで引き帰そうか』、と誘惑の囁きが何度も頭をよぎった。
line
5合目の『天主の段』にようやく着いた。待ちに待った待望の鞍部である。ザックを下ろし、スティックを立てて、頂上にあるアンテナ塔を望んだ。

一休みした後持参したお茶で口の中を少々湿らせて、あの頂上を目指して再出発である。少しだけ緩やかな道が続いたが、楽ができたのもつかの間、6合目辺りから、またもやあの急勾配がゴロゴロ石と共に出現した。
line
この頃になると、回りに雪が見え始め、剥き出しになった岩肌にはツララまで出来ていた。8合目から9合目に掛けてさらに厳しい坂道が続いた。

正念場である。特に9合目では、隙を見せられない。疲れ果ててよたった姿など絶対に見せてはいけないポイントだ。鈴を鳴らしながら毅然としていなければ・・・^^;
line
やがて、緩やかな勾配が出迎えてくれて、少しだけ膝の疲れを癒すことができた。しかしこの頃になると、回りはすっかり雪路に変わっていた。おまけに、凍っている。スティックで身体を支えながら滑りがちな路を注意深く登っていった。

雪山には決して好んで行きたくない私であるが、白木山の頂上付近は雪が凍っているとの情報を事前に得ていたのでアイゼンなるものを密かにザックの中に忍ばせていたのだ。よしっ、下りで使ってみよう。
line
とうとう目指す頂上に到着した。先程からの小雨が標高の関係で雪に変わり、ここ頂上ではさらに勢いよく降っていた。

山の楽しみ方には色々とあるだろうが、頂上を極めるということも醍醐味の一つである。今日はかなり厳しい道のりであったけれども、引き返さず登りきることができてよかった、本当によかった。
line
頂上にある退避小屋に入った。中には先客の方々が数人居られ、暖かい食事をされていた。私もいつもの弁当を食べることにした。

食事を済ませたので、早々に下山することにした。小屋を出て、アイゼンを装着することにした。初めての試みだ。どんな感じなのだろうか。

不安と期待が入り混じる中、やがて不安のほうは一気に吹き飛んだ。まるでブルトーザーのキャタピラのようだ。確実に雪道を捉えて微動だにしない。思わず余計に雪道を歩いてしまった。何か山登りの楽しみが一つ増えたようだ。
line
今日は上りもきつかったが、下りもあまり楽ではなかった。雪道もやがて終わり、いつもの山道に戻ったがあまりに長い坂道を下っているため、膝がガクガクしてきた。
line
下りの途中で白木の町が見えてきた。『あともう少し』、と言い聞かせるように黙々と下りて行った。

登りには、約2時間、そして下りには約1時間15分を要した。決して速いペースではなかったがこれまでの山の中では一番登り甲斐があったように思う。下山途中で何度か転んだが大した怪我もなく無事帰宅できたことに、今日も感謝。
border
ジュエリーバー やま 前のペ−ジに戻る